キャラ名鑑(や、ゆ、よ)
 キャラクター名鑑 や・ら・わ行
  (ヤザン・ゲーブル〜四谷博士)

(あ行)/(か行)/(さ行)/(た行)/(な行)/(は行)/(ま行)/(や、ら、わ行)

(や、ゆ、よ)/(ら)/(り)/(る)/(れ)/(ろ、わ)



  • ヤザン・ゲーブル 機動戦士Zガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:地球連邦軍(ティターンズ)→無所属
    階級:中尉→大尉
    年齢:不明
    出身:地球
    種族:地球人
    主な搭乗機:ギャプラン、ハンブラビ【グリプス戦役時】/ ゲゼ【第1次ネオ・ジオン抗争時】
    CV:大塚 芳忠
    【原作】ティターンズのパイロット。月面都市、フォン・ブラウン市を制圧するティターンズの「アポロ作戦」においてジェリドが負傷したため、代わってジャマイカンのアレキサンドリアのMS部隊に配属された。この時の愛機はオーガスタ研で重力下においてテストされていた可変MA・ギャプラン。元々この機体は急速反転に耐えられる強化人間用であり、それを乗りこなすことからも凄腕ぶりがわかる。この機体を駆って、向かうところ敵なしだったカミーユを「坊や」扱いするという強烈なデビューを飾る。
     その後、アレキサンドリアをガディ艦長から取り上げたジャマイカンに戦闘隊長に任命される。が、姑息な作戦をとるジャマイカンとそりが合わず、不満が鬱積する。そして、ついに、グリプスに向かったはずのアレキサンドリアを戦闘空域に巻き込んで、スーパーガンダムにブリッジを破壊するように仕向けてジャマイカンを謀殺する。
     ガディがアレキサンドリアの艦長に復帰してからはジェリドと共にMS部隊の隊長に任命される。が、ここでも「負け犬」ジェリドや「半端な戦闘人形」サラが気に入らず、連携がうまくいかなかったようで、しょっちゅうイザコザを起こしていた。
     ジェリドがZガンダムに敗北した後、パプテマス・シロッコに呼び寄せられてドゴス・ギアのMS部隊に編入される。ここで階級が大尉に昇進し、新型の可変MS・ハンブラビを手に入れる。そりの合う上官のシロッコを気に入っていたようだが、すぐさまガディのアレキサンドリアに派遣された(どうもヤザンを怖がったサラのせいだと思われる)。ここまで所属が転々としていたが、以後アレキサンドリア所属のまま戦役の最終局面を迎えることになる。
     最終決戦ではエマのガンダムMkU→スーパーガンダム、カツのGディフェンサーと交戦し、部下を失うものの、Gディフェンサーを撃破し、MkUを退ける。さらにMkUを庇ったヘンケン艦長のラーディッシュを沈め、レコアのパラス・アテネを誤射し、その爆発にエマを巻き込んで死なせてしまうという活躍(?)ぶり。主要登場人物を一気に四人も殺してしまった。そのせいでカミーユの逆鱗に触れ、人の意思を吸い込んだZガンダムの攻撃に愛機ハンブラビが大破、脱出ポッドで宇宙を漂う結果となった。
     その後『ZZガンダム』にも登場。サイド1・シャングリラに流れ着いたポッドをジュドーらに拾われ、九死に一生を得る。ジュドーらをそそのかして港に入ったアーガマからZガンダムを奪う手はずを整えるが、メカマンのサエグサを殺してしまったことからジュドーと訣別、素人のジュドーが駆るZガンダムに敗れたことを根に持って打倒Zガンダムに燃える。ジャンク屋のゲモンの下に身を寄せ、ハンドメイドのポンコツMS・ゲゼで再戦を挑むが、あと一歩のところで敗れ去り、ゲゼも破壊されて、以後登場しなくなる。この頃は動物的なコミカルな動きが板に付いたコメディリリーフに成り下がってしまっており、宇宙漂流中に酸素欠乏症になったというのが前作の渋いヤザンのファンの間では定説であった。
     ニュータイプや強化人間以外でカミーユに対抗できた唯一のパイロットであり(ジェリドは対抗できていたとはいいがたい)、己の腕前一つを信じて獲物に向かっていく「野獣のような男」(サラ)である。戦闘についても独自のポリシーを持ち、自分の思い通りにやらないと気が済まない(が、手柄をたてるためには手段を選ばないというのとは違う。毒ガス作戦の指揮を拒否したり、役に立たないMS(ハイザック)を独断で廃棄しようとした行動にそういう性格が見てとれる)。本質的に冷酷だが、部下に対しては意外に面倒見がいい。出撃前にビビっていた新兵の股間をわしづかみにしてリラックスさせたりしているし、部下のラムサス、ダンゲルとの信頼関係も厚かったようである。そこに単なる悪役でない魅力があるのだが、『Z』ラストの大量殺戮と『ZZ』におけるキャラクター変更のせいで、いまひとつそれが伝わりにくい。
     なお、小説版『ZZ』の彼には幕引きが用意されている。左遷されたマシュマーと合流し、ゲモンとともに地球に降り立って、ロンメル部隊の作戦に同行し、しつこくアーガマを追いかける。が、ハンドメイドのゲゼでは手も足も出ず、ロンメル部隊とマシュマーは戦死、ゲモンと砂漠に取り残されて、重力の井戸の底、砂漠の民としてしばし牙を休めることにする…、というものである。TV版にはこのようなフォローがないため中途半端な終り方になっているが、きっとシャングリラでジャンク屋として牙を休めることにしたのだろう。
    【第2次】DCのMS部隊の隊長として、第14話「宇宙へ…」にのみハンブラビで登場する。本作ではハンブラビにしか乗らない。
    【第2次G】第2次とほぼ同じだが、シナリオ「光る宇宙」にも出てくる。
    【第3次】原作でもその性格からか所属を転々としたが、SRWでも「DCの派閥に関係なくどのシナリオにでも出せる便利なボスキャラ」扱いされているようである。はじめはバスクの部下としてシナリオ「疑惑」に愛機ハンブラビで登場するが、「陽動作戦」では自ら部下を率いてグレンダイザーを追撃している(ここでドーベンウルフに乗り換える。以後SRWではドーベンウルフによく乗るようになる)。そしてシナリオ「アクシズは燃えて」(月ルート)ではなぜかハマーンと共同戦線を張ってバウンドドッグに乗り換えて襲いかかってくる。原作では出撃回数の四割もギャプランで出たのに、せっかくギャプランがある本作では一度も乗らない。
    【EX】マサキの章シナリオ「カークスの野望」にNPCとしてドーベンウルフで出現、勝手に戦闘に参加して、そのままどこかへ行ってしまう。それだけ。
    【第4次(S)】DCからティターンズに所属変更。始めは味方NPCだが、シナリオ「宇宙へ」からは敵キャラとして出現する。敵キャラとして現れる時には部下のダンゲル、ラムサスと同じMSで三位一体攻撃をしかけてくる。ハンブラビ→(バウ→)ドーベンウルフと乗り換える。
    【F完結編】Fではティターンズとの戦闘にはならなかったため、残念ながら彼の出番はないのだが、今作ではティターンズとの初戦闘となるシナリオ「ガラスの王国」から登場する。第3次では機体乗り換えの多かった彼だが、今回彼の乗機はハンブラビ一本である。ただ、彼のものはエースパイロット仕様なのか、機体性能が異常に強化されている。初戦闘時に普通のハンブラビと思って戦力計算し、痛い目を見たプレイヤーも多いことだろう。
     彼といえば部下のラムサス、ダンゲルとの三人組が思い浮かぶが、実は今回、最も多く一緒に登場するのは上司のジャマイカンである。ということは、原作でのあのイベントがあるのかと思いきや、残念ながら何もない。今作を通じ、最後まであの上司の下でおとなしく働いていたのかと思うと、悲しくもあり不憫でもある。
     ティターンズのパイロットの中ではトップクラスの能力であり、二回行動レベルはオールドタイプの中では屈指の速さ(41レベル)である。技量も高く、エースの面目躍如…と言いたいところだが、すべてのパラメータにおいてジェリドに負けている。ジャマイカンの件といい、能力値的には充分なのだが、それ以上のキャラクター的な側面はほとんど考慮されていないというのが現状である。もっとも、強力なハンブラビと高いパイロット能力でかなりの回数手合わせをすることになるので、十分印象に残る敵ではあるのだが。
    (Written by ロンド鐘)(02.01.01)

  • ヤッター・ラ・ケルナグール 戦国魔神ゴーショーグン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 ドクーガ
    身長 201cm
    体重 148s
    年齢 32歳
    血液型 O型
    星座 乙女座
    趣味 妻を愛すること
    愛読書 「マザーグース」「野生のエルザ」
    好きな映画 「ロッキー」「スーパーマン」「スター・ウォーズPART10」
    嫌いな映画 観たことはないがベイルマン、ビスコンティ、フェリーニの映画
    好きな歌 小学校唱歌
    好きな花 すずらん
    好きな飲み物 アルカリイオン飲料
    好きな酒 アフリカの地酒
    好きな食べ物 肉のまる焼き
    好きなスポーツ ボクシング
    主な搭乗機 ケルナグール艦
    CV:郷里 大輔

    【原作】人間離れした巨体に青色の肌、黄色の目と、一見したらミュータントにしか見えないドクーガ3大幹部のひとり。ヘビーウェイトのチャンピオンを目指し、連戦連勝を続けていた元プロボクサーである(あまりの凶暴さゆえにリングから追放されたらしい)。
     脳みそまで筋肉でできたような男で、立てる作戦といえば、力押し一辺倒のものばかり。当然のことながら、そんな単純な作戦ではゴーショーグンは倒せるわけもなく連戦連敗。ブンドルに馬鹿にされることもしばしばあった。
     そんな失敗を繰り返しては、もちろんストレスがたまる。といっても、カットナルのように精神安定剤にたよるようなことは当然なく、八つ当たり専門のメカ「ケルーナ」を用意し、ことあるごとにぶん殴っていた(ケルーナがゴーフラッシャーを浴びて自我に目覚めて逃走してしまうくだりはなかなかおもしろい)。
     このようになーんにも考えていないように見えるケルナグールだが、なぜか商売に関しては才覚があるらしく、「ケルナグール・フライドチキン・チェーン」を世界中に展開している。ドクーガが壊滅しても、こちらの商売でちゃっかりやっているのだから、たいしたものである。
     かなりの愛妻家で、ボクサー時代のマネージャで大財閥の娘ヨーコ(かなりの美人)を心の底から愛している。
     外見は粗暴だが、かなりの寂しがりやで繊細な心の持ち主、というのが実際のところのようである。
    【EX】マサキの章とリューネの章で登場。本作ではケルナグール艦が出てこないため、なぜかシュテドニアスの魔装機に乗りこんで襲い掛かってくる。いつの間に魔装機を扱えるようになったのかはまったくわからない。
    【第4次(S)】専用機ケルナグール艦でロンド・ベルに襲いかかってくる。シナリオ「ノイエDC」でゴーナグールを出してきたり、「リューネ・カプリッチオ」ではゴッドネロスを出してきたりとドクーガ三将軍の中では一番目立っている。しかし、登場シナリオがその二つしかないので、プレイヤーに印象を残しているのかどうか。
    【F】今作ではドクーガとの戦闘機会が一度しかないため、必然的に彼の出番も一度きりである。しかし、その中でも彼自慢の秘密兵器第一号、ゴーナグールを出撃させ、存在感をアピールしている(ブンドルには例によって、美しくないと酷評されてしまったが)。また、ゲーム中では彼の経営とは語られていないが、彼ご自慢のフライドチキンチェーン店は立派に存在しているようである(レミーのセリフより)。
     格闘能力が高く、そのためラムによる攻撃はかなり危険である。安全に戦うなら、遠距離攻撃を有効に活用すべきであろう。
    【F完結編】今作では出番が三回に増えるのだが、全体的なシナリオの濃さに埋没してしまっている完があり、今ひとつ印象の薄くなった感は否めない。そんな彼の見せ場は、ドモン達の見せ場でもあるランタオ島での決戦シナリオ「悪魔と呼ばれたガンダム」である。この面では選択次第でドクーガ三戦艦との共闘が可能であり、彼と共に戦うことができるのだ。ただ、彼を敵に回さないと、彼の秘密兵器第二号・32体合体ゴッドネロスを拝むことができないため、どちらにするかは悩みどころである(資金のことを考えれば、倒してしまったほうがいいのは言うまでもない)。その後、彼を含めたドクーガの出番はまったくなく、ヘンケンに「ドクーガの残存部隊ぐらいなら何とかなる」などと言われていたので、恐らくは連邦軍に倒されてしまったのだろう。
     戦闘をする際の注意点はFと同様で、遠距離攻撃で削れば問題ない。ただ、彼の乗艦であるケルナグール艦は、HPと装甲がFに比べて大幅に上がっており、かなり倒しにくくなっている。
    (Written by )(02.01.01)

  • ヤマガタケ 大空魔竜ガイキング
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 男
    所属 大空魔竜隊
    年齢 18歳
    出身 青森
    職業 元力士(大山部屋)
    主な搭乗機 剣竜バゾラー
    CV:加藤 治
    【原作】大空魔竜に乗り込む「七人の超能力者」の一人。剣竜パゾラーの専属パイロット。
     自己顕示欲が強く大柄で粗雑かつ力持ちな一方、女性にはめっぽう弱く、やたら主人公に対して対抗意識を燃やす三枚目。そんな特徴を持つ彼は『マジンガーZ』におけるボスの系譜に連なるキャラクターである(正確には、バゾラーは正規の大空魔竜所属の戦力であるため、むしろ巴武蔵に近い)。彼の様なポスト・ボスのポジションのキャラクターは、当時のロボットアニメには必ずといって存在していたが、このタイプのキャラクターが(兜甲児とボス、あるいは司馬宙と黒ワシのドン等)多かれ少なかれ普段は敵愾心を燃やしながらも、主人公と友情を結んでいるのに対し、ヤマガタケについてはサンシローとの友好関係はまったくと言ってよいほどない。他作品における同ポジションのキャラクターの多くは、主人公が主役ロボットを得る前から交友関係があり、ロボットを得た主人公への対抗意識から戦いに参加しているのに対し、ヤマガタケの場合は大空魔竜参加以前には主人公のサンシローとまったく面識がない上、サンシローよりも先に隊に加わっているわけで、自己顕示欲のやたらと強い彼にしてみれば、後から来て一番目立つガイキングのパイロットに収まったサンシローに友情を抱くような理由はまったくないわけである。ある意味ヤマガタケは同系統のキャラクターの中でも、自己中心的な性格をとことん突き詰めたキャラクターとも言える。自分に好意的な人間には愛想が良いが、そうでない人間はすべて「気に入らない奴」と見なし、何があろうと一切自分の非を認めない(というより自分に非があると認識しない)。ボスや武蔵ら、このタイプの先例が普段強気なくせに、意外に失敗したときは落ち込みやすかったり、時として激しい自己嫌悪にさいなまれるのに対し、ヤマガタケはまったく落ち込んだことがない。自分が失敗しても、それは自分を妬む人間のいやがらせだと認識する。ある意味果てしなく幸せな思考形態の持ち主である。
     単純に見ると、主人公側のキャラクターとしてはやり過ぎな感じの個性ではあるが、当時稀にみる大所帯番組であり、サコン、ファン・リー、ブンタといった人格的に大人なキャラクターも多く存在した『大空魔竜ガイキング』においては、そのくらい極端でないとバランスが取れなかったという面もあったと考えられる。そもそも本作では、主人公のサンシロー自身がかなり自己中心的で目立ちたがり屋であるため、その引き立て役のポジションに当たるヤマガタケは、ボスや武蔵程度の自己顕示欲では足りなかったともいえよう。上記の、サンシローとヤマガタケに友情が存在しないという点に関しても、ヤマガタケの性格もさることながら、サンシロー自身が当時のロボットアニメ主人公としてはひどく狭量で、ケンカ友達というつきあいのできるような人間ではなかったという点も無視することはできない。また企画当初は、彼はブンタと合わせて一人のキャラクターであったが、これが企画途中で二人に別れたという経緯がある。このため、ぱっと見たイメージの似通っている二人を区別するために、双方に極端な個性付けがなされブンタは極端にいい人に、ヤマガタケは極端に困った人になったのかもしれない。極端な性格は、自己中心的な方面だけでなく、女性に弱いという面においてもいかんなく発揮され、ミドリにはとことん弱く、まるっきり言いなりである。類型キャラであるボスや武蔵のように、男気で動くということのない彼のわがままを従わせるには、ミドリの口車しかないのであるが、これが「ミドリ=悪女説」の強化にもなってしまっているわけである。
     大空魔竜の他のパイロット同様、彼も生粋のパイロットではなく元・大山部屋所属の褌担ぎ(幕下以下の力士)である。おおよそ他人に対して敬意を払うということを知らないヤマガタケであるが、彼にも恩義を感じている人間は二人存在する。一人は相撲取りになるべく当てもなく上京し、道を踏み外しかけたところで世話になった古賀博士であり(第9話)、もう一人は所属していた大山部屋の大山親方である(第29話)。偏狭な彼であるが、その反動で恩人に対する敬意が強いのか、古賀博士が行方不明になったり、大山親方が重傷を負ったりした時は、正体をなくして取り乱す一面も見せる。もっとも古賀博士はともかく、大山親方の場合は、ズ太くてバカ力のあるヤマガタケを持て余し気味のようであるが…。
     大山部屋を道場破りした暗黒ホラー軍団のウミボーズ相手には、同門の敵討ちと自ら「縦綱(横綱の上…との本人談)」を名乗って挑み、ウミボーズが暗黒ホラー軍団の素性を明らかにして暗黒怪獣ニオコーンに乗り込めば、バゾラーに即席で手足を取り付けて対抗する。ふざけているような態度であるが、元々相撲取りを志して上京しただけあって、意外にもいつ大相撲に戻ってもいいように稽古は欠かしていない(第29話)。
     しかし、基本的に彼のポジションはトラブルメーカーであり、活躍といえば失敗談の方が多い。暗黒怪獣ムーンコンドルの立体ホログラフィに惑わされて、月面で危機に陥り(第22話)、南極で発見された氷漬け暗黒鳥人の解凍作業の見張りをしながらも、居眠りしてしまったため大空魔竜に危機を招く(第25話)。暗黒ホラー軍団の送り込んだ、あらゆる生物の精神エネルギーを食い尽くす宇宙を流離う人喰い彗星・スパイダーズ彗星の一部をサコンの静止も聞かず掘り出そうとし、さらには大空魔竜艦内に進入したスパイダー衛星の人喰いアメーバを攻撃しようとレーザーガンを使い、司令室のマザーコンピューターを破壊してしまう(第28話)等、彼によって導かれた危機は少なくない(そして、これらの失敗で大空魔竜が危機に陥ってもまったく反省はしない)。また、無謀にもサコン相手にオセロ(のようなゲーム)をプレイし、見事に完敗している(第28話)。他にも、エベレストでの雪男捜索の際には、足形を作った悪戯を企んだおかげで、本当に雪男を見つけても信用されなかった上に、宇宙生物のモール(見かけは雪男)に催眠をかけられる(第38話)。
     その一方、ナスカの地下に隠された暗黒ホラー軍団の秘密基地を破壊したのは数少ない手柄である(第9話)。なお、この時には四体の小型暗黒怪獣を撃破している。細かい活躍としては、火あぶりで処刑されそうになったメンバーを、ハチローとの連携でターザン風に救ったり(第36話)、ゼーラ星人のハニワ軍団に占領された大空魔竜から、つり下げられたピートをキャッチしたり(地上走行状態の大空魔竜の頭の高さから落下した人間を受け止めて平気なのだ)等(第37話)。
     暗黒鳥人との生身での戦いでは、銃等を使わない肉弾戦を得意としているが、普段はファン・リーが目立つため、横でコミカルに力技をふるう彼の印象は薄い。それでもファン・リーがいなければ独擅場で目立てることもある(第20話等)。
     このタイプのキャラクターの定石というべきか、彼はハチローと組んで行動することが多い。また意外に弱い立場の者には寛大なのか、ゼーラ星人プロメスの境遇に同情し、彼の最後を看取り、形見として重力コントローラーを譲り受ける(第20話)。
     ボス、巴武蔵らと同様に、バゾラーを飛ばすことにある種の執着を持ち(空を飛べる方が格好よく、ミドリにアピールできると単純に考えているようである)、町の修理工場のおやじに飛行用プロペラを取り付けさせたり(しかし、この時彼はわずか数千円のバゾラーの改造費が払えなかったのであるが、正規の国際防衛機関である大空魔竜隊に所属する彼の給与は一体…それとも、それだけ金遣いが荒いのだろうか?)、前述のプロメスから受け取った重力コントローラーを手放すのを嫌がったり(第20話)と言った定番のエピソードもある。
     余談だが、彼は泳げない(第16話)。

    「バゾラー、アタックッ!」

    【新】原作同様、大空魔竜隊の一員として、第2話より愛機・剣竜バゾラーと共に出撃可能。しかし、大空魔竜の三機のサポート機のパイロットの中では最も使えない。愛機である剣竜バゾラーに移動力がなく、そもそもなかなか戦闘に参加できないという難点もさることながら、今作ではヤマガタケはスカイラーやネッサーに乗り換えが可能なのであるが、空、海共に適応地形がCであるため、相性が悪すぎて乗り換えの実用性がない。また、三人の中では最も命中が低いのに、彼だけは命中補助系の精神コマンドを修得せず、更にやはり三人の中で唯一「熱血」を修得しない上に最も二回行動が遅いと、とくかく使う気でがんばっても使えないパイロットとなっている。

    (Written by Mynote)(02.1.1)

  • ユウキ・コスモ 伝説巨神イデオン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 ソロシップ
    年齢 16歳
    特技 ナイフ投げ
    出身 地球
    種族 地球人
    主な搭乗機 イデオン
    ソルアンバー(イデオデルタ)
    CV:塩屋 翼
    【原作】
    【F完結編】作品も後半となるシナリオ「逃亡のソロシップ」にて、ソロシップ、イデオンと共に登場する。登場は遅いのだが、ガンバスターと違ってイデオンは作品中かなり重要な位置を占めるので、必然的に彼の出番・重要度も大きい。
     彼の特徴である現実を直視する性格は作中でもかなり取り上げられており、特にソロシップ内でスイカを育てている加持リョウジとの掛け合いは必見である。彼には、この非常時に呑気にスイカなんかを育ている加持が、現実から逃避しているようにしか見えなかったのだろう(実際、加持は彼との会話で何らかの決意をしたようにも感じる)。
     戦闘能力についてであるが、主人公格のパイロットとしてははっきり言って最低である。どの数値が高いわけでもない上、精神コマンドにも命中系のものがなく、攻撃を当てることができない。せめて原作(や、Fにおける予告編)では存在した「イデバリア」があれば、イデオンも通常戦闘で今少し活躍できたかもしれないのだが、パイロットが彼では如何ともしがたいのが現実である。頼みの反則的マップ兵器にしても、その性能を最大限発揮できるのは、間違いなく「魂」「必中」を持つサブパイロットのギジェであり(実際、ギジェはすべてのパラメータにおいて彼を上回っている)、彼の役回りはメインパイロットではなく、弁慶や大作のような「気合」によるイデオンガンの必要気力確保要員であるといった方が正しいとさえ言える。まことにもって悲しいキャラなのだが、実際には大多数のプレイヤーはイデオンをまったく使わないか、マップ兵器しか使わないかのどちらかであり、彼のパラメータの低さは露見せずに済む場合が多い。
    (Written by )(02.1.1)

  • 結城 沙羅(ゆうき さら) 超獣機神ダンクーガ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 地球防衛軍環太平洋第12師団第13特別機甲部隊「獣戦機隊」
    年齢 17歳(1969年生)
    血液型 AB型
    星座 かに座
    主な搭乗機 ランドクーガー、ダンクーガ
    CV:山本 百合子
    【原作】獣戦機隊の紅一点。女性でありながら、野獣の本能の持ち主しか選ばれない荒くれ部隊に抜粋された。男まさりという言葉がぴったりな行動力に加え、なんにたいしても過敏に反応する感受性の高い17歳の少女(!)。燃えるような赤さの奇抜なヘアスタイルで、ファッションショーでしかお目にかかれないような派手な衣装を身にまとう(実際、後にファッションモデルになっている)。乗機はランドクーガー。まさに彼女の「女豹」というイメージにぴったりの機体であろう。
     戦闘の際も常にハイテンションで、単身敵地に乗り込むことすらあった。だが、精神的なバランスは不安定で、戦闘中に突然弱さをさらけだしてしまうこともしばしばあった。
     彼女を語る上でまずはずせないのが、シャピロとの関係である。第1話から、いきなり彼とのキスシーンからはじまったかと思えば、その最愛の恋人が突然全人類の敵であるムゲ・ゾルバドス軍に寝返ってしまったのだから、そのショックのほどはもはや想像の域を超えている(とはいっても、彼女も最初は彼についていくつもりだったようだが)。
     獣戦機隊に配属後は、なんとかシャピロへの未練を断ち切ろうと努力するが、ムゲ・ゾルバドス軍の作戦がシャピロの影を思い起こさせ、何度となく彼女を悩ませることとなる(シャピロはなぜか沙羅との思い出をネタにした作戦ばかり立案するのだ)。
     ついには、肉体的なダメージはもちろん、イゴール長官の死、シャピロへの断ち切れぬ恋心と獣戦機隊のメンバーへの想い、といういくつもの負担にたえきれず、昏倒してしまう。だが、葉月長官に「イゴール長官の死を記憶に刷り込む」というかなり荒っぽいやり方で強引に現実世界に引き戻され復活。獣戦機隊のメンバー(特に忍)の心強いサポートもあって、シャピロへの想いを断ち切ることに成功、シャピロとの最終決戦においては、自らの手でとどめをさすのだった。
     ちなみに、父と母は健在で、戦場で再開した際には、収容所に入れられていた父親が沙羅にいいところを見せようとして収容所の弾薬庫を爆破するというエピソードがある(第34話)。ちなみにこの父親、かなりの飲んだくれで母親を悩ませていたらしい。そんな父を彼女は嫌っていたのだが、どう見ても彼女は父親似である。
    【第4次(S)】獣戦機隊の一員として登場。しかし、原作での彼女の最大の存在意義であるシャピロが登場しないため、印象は薄い。目立つエピソードとして、捕虜となったサラ・ザビアロフに、同じ名前同士興味を持つ場面があるが、「惚れた男の野望に付き合った女」という二人の共通点が、今作ではシャピロの存在が定かでないために、希薄になってしまっているので、今一つ物足りないものになっている。
     精神コマンドに「幸運」があるが、原作ではとても幸運とはいえなかった彼女にあるのは違和感がある。それとも、シャピロがいないことが幸運なのだろうか?。
    【新】前作と同じく、シャピロが登場せず、必然的にこれといったイベントもない。獣戦機の単体モードも出てこないので、完全にダンクーガの「幸運」係である…が、それも結構覚えるのが遅かったりするのが悲しい。
    【F】今作では彼女の元恋人・シャピロがかなり大暴れするので、その影響で大分印象に残るキャラとなっている。
     シナリオ「裏切り」クリア後のインターミッションにおいてシャピロと共にゲストに寝返ろうとするが、忍に止められてしばらく独房に入る。その後独房から出たものの、気持ちのふんぎりがつかない彼女は勝手に出撃してしまう。そこでゲストの士官となったシャピロと遭遇、彼の誘いをはねのけて気持ちを吹っ切り、精神面でも獣戦機隊に復帰する…と、かなり原作再現の度合いは高い。ダンクーガ合体後はチームにとって大変重要な「必中」要員であり、彼女の「必中」がなければキュベレイやゲスト指揮官の撃破は大変厳しいものになったに違いない。そのような意味では、「彼女がいなければダンクーガは使いものにならない」という亮の指摘は正しい。
    【F完結編】前作終盤でゲスト・ポセイダルと連邦が和平を結んだため、しばらくシャピロは出てこない。したがって、彼女も序盤から中盤にかけてはほとんど出番がない(ダンクーガの相対的弱体化による戦闘機会の減少も原因の一つである)。しかし、今作には彼女の最大の見せ場であるシャピロとの決戦がある。ダンクーガの断空光牙剣で挑むのもまた良しだが、彼女とシャピロの戦闘にメッセージがあるからには、やはり見ておくべきであろう。シャピロの乗機はライグ・ゲイオス、もしくは最終ボスのヴァルシオンであり、ランドクーガーではまったく歯が立たないが、ここは「てかげん」を使ってでも彼女の「必中」攻撃で仕留め、前作序盤から連綿と続いてきた因縁を断ち切ってやりたいところである。
    (Written by )(02.1.1)

  • 夕月 京四郎(ゆうづき きょうしろう) 闘将ダイモス
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 ダイモビック基地
    特技 剣道
    好きなもの 格言
    主な搭乗機 ガルバーFXU
    CV:曽我部 和恭
    【原作】主人公・竜崎一矢の無二の親友。背中にしょった日本刀で、手ごわい敵をバッタバッタと切倒す剣術の達人である。緑のつなぎ・アフロヘアー・サングラス(伊達メガネ)と、そのファッションセンスはかなり独特で、一度見たら絶対に忘れられないほどインパクトがでかい。
     スペースダイモビックのメインパイロットとして第1話冒頭から登場(一矢とともに2年間宇宙探索の旅に出ていた)。地球に帰還後は、支援戦闘機ガルバーFXUに和泉ナナとともに乗り込み、ダイモスの戦闘をサポート。戦闘以外においても常に一矢を援護した。
     事態を見る目は冷静で確か。エリカが記憶を取り戻す前にすでに彼女がただ者ではないことを察知していた。エリカを求めて猪突猛進!の一矢を諌めることもしばしば。だが、その諌め方が毒の利いた憎まれ口ばかり。さらに口だけではなく時には拳で語り合うことも…。もちろんそれらの行動はすべて一矢を思ってのこと。たとえば、エリカが失踪した際には猛る一矢を独房に押し込めておいて、自らエリカを探しにいっていた。エリカのことで思い悩む一矢を立ち直らせようと何かと世話を焼く姿は、大人になりきれない出来の悪い弟をそっと見守る兄貴…という感じである。
     ただし、曲がったことが大嫌いなのは一矢と同じ。三輪長官を問答無用にぶん殴ったり、汚い手を使ったバーム星人をぶった切ろうとしたり…その際には逆に一矢に諌められていたりして、この二人なかなか面白いコンビである。
     また、格言好きというのはよく知られた設定である。こういった設定を持たされたキャラクターは数多いが、ストーリーが進むにしたがって忘れられてしまいがち。だが、彼の場合は徹底していて、ほぼすべての話でしっかり格言をはなっている。バリエーションも豊かで、中国故事からゲーテ、マルクス、ニーチェ、ことわざと幅が広い。特に(ストーリー上当然といえば当然だが)「恋は盲目」という言葉がが好きらしく、何度も使用している。
     剣の腕はすさまじく、バームの特殊兵が数人がかりでたちむかってもまったくかなわないほど(第3話)。その戦い振りには鬼気迫るものがあり、戦いの最中に口元に笑みを浮かべるなど「心から戦闘を楽しんでいる」という感じである。また、ガルバーFXUに乗りこんでは的確な援護射撃を行うなど、戦闘の最中においては常に冷静沈着で、ガルバーを直接ぶつける特攻作戦(自分は脱出)なども、しっかり計算ずくで行っていたりして、熱血一直線の一矢とはまた違った魅力を醸し出していた。
     女性に関してはかなり扱いが苦手なようで、戦闘中にかなりムチャな行動を取るナナには常に手を焼いていたのはもちろん、かつて家庭教師をしていた女の子に好意をよせられても、対処にこまっていたのはほほえましい。
     こうした女性に対する苦手意識は、幼少のころの体験から来ているようだ。彼は、幼いころに愛した母と死別しているのである(実はフランス育ちで母のことを「ママン!」と呼んでいた)。しかも、その後鬼のように厳しい祖父に剣の道を叩き込まれ、母の愛情を十分に与えられずに育ったのである。皮肉屋的な面が強く、常に斜に構えているのも、こうしたバックボーンがあったからであろう。
     物語がクライマックスに進むにしたがって、次第に出番は少なくなっていったが、最後までストーリーのアクセント的存在として活躍しつづけた名脇役であった。
    【第4次(S)】ガルバーのパイロットとして登場。ナナに単独出撃のイベントがある分、相対的に影が薄い印象は否めない。戦闘部分でも、精神コマンドが戦闘向きのため、似た立場の神宮寺同様ガルバーをナナに取られて倉庫番になっている事も多いと思われる。
    (Written by )(02.1.1)

  • ユカ・マイラス 機動戦士Vガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 女
    所属 地球連邦軍(バグレ隊)→リガ・ミリティア(シュラク隊)
    階級 曹長
    主な搭乗機 ガンイージ、ガンブラスター、Vガンダムヘキサ
    CV:田中 敦子(原作)、伊藤 美紀(新)
    【原作】リガ・ミリティアの主旨に賛同し、ザンスカール帝国戦に参加した連邦軍バグレ隊の生き残りパイロット。その後シュラク隊に配属、同部隊初の補充人員としてリガ・ミリティアに参加する事となる。連邦軍での階級は曹長。なお、過去に彼女が関わった部隊は全て全滅してしまっており、死神とまで言われていたようだ。

    「あたしの関わった部隊はみんな死んでいるんだ。死神なんてあだ名は欲しくないんだ。
    坊や達を助けられれば、そんな汚名も返上できるって事さ!」

     性格は比較的勝ち気な方だが、常に冷静さを持ち合わせている頼りがいのある人。ただ、セントジョセフでは進入禁止区域であったネオカタルヘナへと続くトンネルへトレーラーで突っ込むなど、やる事は結構大胆である。搭乗機はガンブラスター、Vガンダムヘキサ、Vダッシュガンダムなど。腕の方は数々の戦いをくぐり抜けてきただけに上等なものを持ち合わせており、特に宇宙での戦闘では、連邦軍出身という事もあって他のリガ・ミリティアのパイロットよりも熟練しているところを見せてくれた。物語中盤ではそんなに出番は多くなかったためにやや印象は薄いが、マーベットの出撃が少なくなった終盤ではシュラク隊の指揮を務める事もあり、活躍の場は多かった。
     49話、エンジェル・ハイロゥの目前でウッソが進む道を切り開くために一人敵陣に飛び込み、カテジナの放ったビームに貫かれ命を落とす。

    「マーベットがあたし達の子供を産んでくれるって事の意味、あんたらにはわからないよ!
    ……先に逝った連中に、この事を教えに行かなくちゃならないんでね……」

    【第2次G】シナリオ「サイド6の出会い」からガンブラスターで参戦。第2次GではMSの種類に比べてパイロットがありふれているため無理に育てる必要は無いのだが、シュラク隊ではジュンコに継ぐ高い能力値を誇るなかなか優秀なパイロットである。精神コマンドも「熱血」や「ひらめき」を始め良いものが揃っているので、使う気になれば何の問題もなく育てることが出来るだろう。なお、「サイド6の出会い」は必ず通るシナリオではないので、ルートによっては仲間にならない事もある。
    【新】「蒼き流星となって」のシナリオで増援として登場、以後仲間に。パイロットとしての能力は平凡だが、シュラク隊で唯一「魂」を覚えるのが最大の特徴。修得レベルは40とかなり遅いが、覚えさえすれば攻撃力は格段にアップするため、Vダッシュガンダムあたりに乗せれば対ボスユニットとしても非常に強力になる。レベル40では同時に二回行動も出来るようになるため、どうせ育てるのならば何としてもレベル40までは上げたい所である。回避面にはやや不安が残るので、うっかり前線に出すと少々危険。
     なおキャスティングに関しては、ルペ=シノとの使い回しを考えて原作で一時代役として使った伊藤美紀嬢の方を起用したようだ。

    (Written by DARK)(98.2.5)

  • 弓 弦之助(ゆみ げんのすけ) マジンガーZ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 光子力研究所
    階級 所長
    出身 地球(日本)
    種族 地球人(日本人)
    CV:八奈見 乗児
    【原作】ロボット工学の権威にして光子力エネルギーの開発者である兜十蔵博士の愛弟子。また弓さやかの父親でもある。細君は登場していないが、恐らく死別したのではないかと思われ、そのためか娘に対する愛情は非常に強い。「教授」と名乗っているので本来はどこかの大学に属しているのであろうが彼が教鞭をとっている姿は描かれていない。博士の引退後、光子力研究所の二代目所長に就任する。
     兜博士の設計したアフロダイAを建造した他、Dr.ヘルの日本侵攻開始後はマジンガー軍団をよく指揮し、ジェットスクランダーやジェットパイルダー、ダイアナンA等、数々の新しい武器やロボット開発した。ただし、兜博士のように一人のアシスタントも使わず開発設計を行うようなタイプではなく、常に三博士をはじめスミス博士、ゴードン博士、ワトソン博士等の様々な人材の協力を得ており、弓教授自身が開発したと言えるものは実はほとんどない。
     このように実は彼は、マジンガーシリーズにおいては両兜博士、ヘルらに対して明らかに科学者として格下である。その反面、右記のように多方面の科学者と友好関係を持ち、彼らの協力を取り付けることでZのパワーアップを実現している。この人徳というか、人脈は人格派科学者である弓教授ならではと言える要素かもしれない。
     開発総指揮者的な能力に長けた研究者だったと思われるが、画面上では出ずっぱりだったため、ほとんどの新兵器・装備を彼が開発したような印象を受ける。出どころを心得た要領のいい人物だったのかもしれない。
     『グレートマジンガー』終盤にも登場し、兜剣蔵博士の死後はマジンガー軍団を指揮してミケーネと戦った(ただし、光子力研究所に守りに対しては、最後まで徹底交戦、研究所を明け渡すくらいならば自殺を図ると言う見かけによらぬ苛烈さをもっていたが、なぜか科学要塞研究所の指揮を兜博士から引き継いだ時は早々に、放棄しようとした)。
     ちなみに週刊少年ジャンプ登場時は弓弥之助という名で、顔も白髪に白髭の老けた感じであったが、コミックス収録時にアニメに合わせて名前が修正され、顔も描きなおされている。また非常にプラグマティックな人物として描かれており、海底要塞サルードに甲児、さやか、マジンガーが囚われた際、マジンガーをヘルに奪われるのを防ぐために彼等もろともサルードを爆雷で沈めようとしたこともあった。
     彼は、アトムのお茶の水博士、鉄人の敷島博士に連なる「主役ロボットの開発者でない博士」であるといえる。また、この後のロボットアニメに置いてスタンダードスタイルとなる「博士の娘はヒロイン」のフォーマットを確立した。
    【第3次】ジェットスクランダー担当として初登場を果たす。他にマジンガー系博士がいないので、原作を知らないと弓教授がマジンガーの新装備すべてを開発したような印象を受けるが、そんなことはないのは上述した通りである。
    【第4次(S)】スーパー系では第1話「発端」から登場。彼が落下した隕石の調査を甲児達に委任する所から物語はスタートする。また、テスラ・ライヒ研究所とも交流がある事が判明しており、この辺りは様々な人材の協力を得ていた原作っぽい描写である。その他では例によってジェットスクランダー装着イベントがある程度。
    【新】例によってジェットスクランダー担当。いい加減早めに作っとけよと言いたくなるが、世界が違うので仕方がない。サブキャラの扱いが悪い今作の例に漏れず、他と比べても印象は薄い。
    【(F)完結編】スーパーロボット系博士の中で、早乙女博士と共に出番が多い。特にFでは、スクランダークロスのデモなどでかなり大々的に喋ってくれるので、他の博士達に比べて大変優遇されているといえよう。ケチをつけるとすれば、もっと早くジェットスクランダーの調整を終わらせてほしかったところである。
     F完結編では、彼はさらに重要なことに関わってくる。早乙女研と協力し、マジンガーZをマジンカイザーに昇華させる計画を立てていたのである。このような強化を施してくれる彼に感謝したプレイヤーも多いことだろう。
     今一つ彼は、F全体を通じて改造のテンポが遅い。そんな印象の残るキャラであった。
    (Written by 帝王)(02.1.1)

  • 弓 さやか(ゆみ さやか) マジンガーZ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 光子力研究所
    年齢 16歳
    出身 地球(日本)
    種族 地球人(日本人)
    主な搭乗機 アフロダイA ダイアナンA
    CV:松島トモ子(第1話〜第13話)、松島みのり(第14話〜第39話)、江川菜子(第40話〜最終話、但し第40話〜第67話は表記が江川のり子)
    【原作】弓弦之助教授の一人娘。兜甲児と同い年であるが、中学校を卒業してからは光子力研究所に入所し所員として働いている。ボスとは昔からのバイク仲間である。
     ジャパニウム採掘用ロボットであるアフロダイAのパイロットをしており、第1話では甲児がマジンガーZを暴走させ弟のシローを踏みつぶしそうになったところを助け、操縦方法を知らない甲児(兜博士はなぜか操縦マニュアルを残さなかった。間に合わなかったのだろうか?)にマジンガーZの操縦方法を教えた。その後Dr.ヘルの攻撃が始まるとアフロダイAも戦闘用に改造され、さやかも戦闘要員となる。しかしアフロダイAの戦闘力は低く、出動しても機械獣にやられマジンガーZに助けられるか、鉄仮面や鉄十字軍団の歩兵を相手にするパターンが多く、マジンガーZのサポートをこなしていたとはいいがたい。むしろボスボロットが登場してからはそちらとのコンビが多かった。ちなみにアフロダイAがボスボロットを修理装置(といっても指先のバーナーで溶接するだけだが)シーンがあるので、修理装置はゲームのオリジナルではない。
     声優が二度にわたり変わっているためか、あるいは激戦をくぐり抜けてきたせいか、序盤と終盤では性格が微妙に違っている。第2話では初陣とはいえ機械獣に背を向けて逃げ出すという気弱な性格であるのに、後半になると甲児との喧嘩で顔をはたかれても平然と反撃し、第76話では暴走族に囲まれてもまったく動じずバイクで勝負しようとする肝っ玉ねえちゃんである。とはいえ基本的な性格は変らず、勝ち気でアフロダイAのパワーアップを常に望んでおり、また負けず嫌いなためにマジンガーZに活躍の場を奪われるのを悔しがっていた。
     内心甲児に気があるらしく、後になってボスの親戚みさと(かなりの美人)が登場するようになると露骨にやきもちを焼いていた。第74話で妖機械獣ハルピアπ7に愛機アフロダイAが破壊されため、第76話で戦闘用ロボットダイアナンAが造られて以降そのパイロットとなる。最終話では甲児と共にNASAのワトソン博士の元に留学している。その後『グレートマジンガー』の終盤に兜甲児と共に帰国してダイアナンAと共に戦線に復帰している。また映画「グレンダイザー・グレートマジンガー・ゲッターロボG 決戦!大海獣」でもダイアナンAに搭乗して戦っている。
    【第2次(G)】アフロダイ共々初期から登場する。パイロットの他に通信係も兼任しているが、ファが登場すると、足手まといにならないように自らホワイトベース隊を離れるため、登場期間は短い。現在の印象からすれば、この扱いは意外である。なお、第2次Gでは最後まで参戦するようになっている。
    【第3次】今回も序盤からアフロダイのパイロットとして登場。グレンダイザー時の甲児の相方、マリアが登場したことにより、原作にはなかった熾烈な甲児を巡った争いがあるかと思われたが、そのあたりは軽く触れる程度だったのが残念。乗り換えが可能になったことから「幸運」を効率よく使うためマジンガーに乗る姿が見られるようになるのもここからである。
    【EX】甲児と一緒にマサキの章に登場。このあたりから、甲児をたしなめる役割が(甲児のSRWにおける位置と共に)定着してくる。
    【第4次(S)】スーパー系を通った場合はシナリオ「発端」から登場。以後ロンドベルにて、甲児の相方を務めるというのは今までと同じ。「再動」を20レベルというスピードで覚えるので、育てておくと後々楽かもしれない。
    【新】アフロダイが貴重な修理ユニットであるため、彼女も必然的に出撃頻度が増えている。相変わらず「幸運」も使えるので資金稼ぎも重要な役割である。
    【F(完結編)】今回も序盤から最後まで参戦。旧シリーズ皆勤のベテランサブとして、現在のゲーム内の状況や過去の大戦での話題について、新規参入のキャラや甲児との会話中でプレイヤーにさりげなく説明をするといった役割を担うことが多い。もちろん、従来通りの甲児との掛け合いもよく見られ、これといった出番はないが印象に残るキャラクターである。戦闘力についてはいかんせんパワー不足なため、艦内で留守番しっぱなしというプレイヤーも多いが、「必中」「幸運」「熱血」「ひらめき」と戦闘系コマンドも揃っている上34レベルで「激励」を覚え、さらに54レベルというマジンガー系としては屈指の速さで二回行動が可能になるため、、修理装置でレベルアップさせた後マジンカイザーに乗せるのも手である。
    (Written by 帝王)(02.1.1)

  • ユング・フロイト トップをねらえ!
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 地球帝国宇宙軍トップ部隊
    階級 不明(→銀河連邦初代大統領)
    年齢 16歳(2004年9月12日生)
    出身 地球(ソヴィエト連邦)
    種族 地球人(ロシア人)
    身長 170cm
    スリーサイズ B95-W64-H93
    血液型 AB型
    主な搭乗機 ガンバスター(バスターマシン2号機)、シズラーブラック RX―7(ミーシャ)
    CV:川村 万梨阿

    【原作】ソビエト(ロシア)出身の天才パイロット。月面生活が長く、宇宙戦闘にかけては右に出るものはいないとまで言われている。ネーミングの由来は、もちろん心理学の権威ユングとフロイト。普段はフランクなのだが、戦闘に関することとなると極端に好戦的になる二重人格の持ち主でもある。愛機はRX―7ミーシャ(後にバスターマシン2号機、シズラーブラック)。
     第2話『不敵! 天才少女の挑戦』より登場。「もう一人の天才」アマノカズミに挑戦状をたたきつけ、得意技の「ジャコビニ流星アタック」を駆使して互角の勝負を演じた。その後はノリコ・カズミとも打ち解けるのだが、戦闘のこととなるとどうしても好戦的な面が出てしまい、オオタコーチから秘密の特訓を受けるノリコに激しい嫉妬の炎を燃やすのだった(彼女はオオタコーチに気があったらしく、そういった意味も多少含んでいたのかもしれない)。そんな彼女も、ノリコがガンバスターの操縦者として獅子奮迅の活躍をするようになってからは、その実力を認めてか、本当の意味での親友となったようだ。
     そして、銀河中心殴り込み艦隊では、カズミが不在の期間(第5話と第6話の間)、バスターマシン2号機に搭乗、ノリコとペアを組み宇宙怪獣と闘った。カズミがバスターマシン3号機(ブラックホール爆弾)で合流してからは、シズラーブラックに乗り込み、宇宙怪獣との最終決戦に臨んだのである。
     彼女の特徴は、二重人格ぶりはもちろんなのだが…なんといっても「胸」である。第2話では、いきなりお風呂場のシーンでその肢体を惜しげもなく披露しているのだが、ゆれ方といい形といい、スタッフのこだわりが感じられて素晴らしい。ハラショー!
     後日談『ネクストジェネレーション』の世界では、銀河連邦初代大統領に就任、しばらくの後、1万2千年の未来に旅立ったノリコとカズミを出迎えるためにコールドスリープに入る(大問題が起こればその度に叩き起こされていたようだが)。また、「コンプティーク」版では「覆面コーチX」として登場し、主人公を鍛えていた。
     『トップ』が話題にのぼる際には、ノリコ・カズミ・ユングの3人娘がセットで扱われることが多いが、実際には彼女のエピソードが物語のメインに来ることはなかった。だが、作中での役割は大きく、そういった意味では彼女は「偉大なる脇役」であったと云えるだろう。
     ちなみに、初期企画時には粗野な男性にするアイディアもあったらしい。
    【F完結編】彼女は特定の条件を満たすと登場してくれる隠しキャラである。シナリオ「決別(前)」で上から数えて六番目のドック付近にマジンガーZ(甲児)を近付かせ、ノリコ&キミコ登場イベントを発生させた上で、「ソラと大地のケモノ」での分岐で、「宇宙へ行く」を選択すれば、DCルート「翻る反旗」、またはポセイダルルート「招かれざる訪問者」で仲間になる。東方不敗やシャア専用ザクと並び、攻略本なしでの入手難度は極めて高いキャラとなっている。しかも、苦労して彼女を仲間にしても、活躍できる期間は短い。
     さらに肝心の戦闘力については、スーパー系パイロットとしては能力はそこそこだが、いかんせん「熱血」を持っていないのが痛すぎる。遅参の原因は愛機シズラー・ブラックの調整遅れのためというが、それほどに調整を重ねた割にはシズラーも強くなく、しかも無改造。同じように入手の難しい東方不敗に比べ、能力面ではどうにも待遇が悪い。
     しかし、そんな彼女にもただ一つ特筆すべき点がある。今作に登場する全パイロットの中で唯一、特殊技能「天才」を備えたキャラクターなのだ。つまりこの特殊技能は「天才の名は伊達じゃない」を自負する彼女(しかもほとんどのプレイヤーがその存在を見ずに終わった隠しキャラ)のためだけに設定されたものなのである。効果としては微々たるものだが、彼女を使うならば是非、この特殊技能「天才」の存在を意識しつつ「天才の名は伊達じゃないのよ!」のセリフを聞いてもらいたい。
    (Written by )(02.1.1)

  • 妖爬虫将軍ドレイドウ(ようはちゅうしょうぐんどれいどう) グレートマジンガー
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男?
    所属 ミケーネ帝国軍
    階級 将軍
    出身 ミケーネ帝国
    種族 ミケーネ人
    CV:肝付 兼太
    【原作】ミケーネ帝国七大将軍の一人で、爬虫類型戦闘獣軍団を率いる。東洋の龍を擬人化したような姿をしており、口から放射性物質を含んだ炎を吐く能力を持つ。他の七大将軍と組んで作戦にあたることが多く(第5話、第8話、第19話)、そのせいかいつも誰かのアシストをしているようなイメージが強い。大胆な作戦を計画するも、状況把握に手間どり失敗することが多いところなどは今見ると『ドラえもん』のスネ夫(声が同じ肝付兼太氏)のようである。なお、戦闘能力についてはロボット大鑑「ドレイドウ」を参照されたし。
    【第4次(S)】悪霊将軍ハーディアスと同程度の強さ。率直に言って、HPの高いザコでしかない。登場回数も少なく、SRW初登場だったのにこのような扱いを受けてはさぞ悲しいことであろう。
    (Written by )(02.1.1)

  • 四谷博士(よつやはかせ) 超電磁ロボ コン・バトラーV
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 南原コネクション
    好きなもの 酒、自然
    CV:富田 耕生
    【原作】酒と自然をこよなく愛する頑固親父。南原コネクションの責任者で、コン・バトラー隊の司令官。コネクション、およびコン・バトラーVを建造した親友の南原博士に見込まれて、これらを託された人物。第3話「どれい獣ゼンダの罠」にて、網走の刑務所に収監された酔っぱらいという意外な形で登場。以後、本作のレギュラーキャラクターとなる。
     来るべき地球侵略を企む宇宙人の存在を予見し、これに対抗し得る南原コネクションとコン・バトラーVを建造した南原博士であったが、実際に異星人との戦いを戦い抜くために必要な人材として捜索していたのが親友であるこの四谷博士であった。南原博士が四谷博士にコネクションとコン・バトラーを託した時、彼はどれい獣ゾンビの攻撃で受けた傷により余命は十日足らずであったが、元々、南原博士がどれい獣ゾンビの攻撃を受けたのも、居場所の判明した四谷博士を訪ねる途中であり、当初から南原博士はコネクションとコン・バトラーの指揮を四谷博士に任せるつもりであったようである(第2&3話)
     少々小柄で小太りな体型に、はげ上がった頭頂に口ひげ、しょぼくれた白衣姿。無類の酒好きで手には常にウイスキーのボトルを手に飲んだくれている。「おっちゃん」の愛称がぴったりな親父。下の名前、家族構成等は不明。走っているのが不思議なほどのオンボロ車を愛車とする(第41話)。
     ロボットアニメの博士の御多分に漏れず専攻は不明だが、年に一度の世界電磁学会に招待されていることから(第20話)、南原コネクションの引継と同時に、超電磁物理学の研究も引き継いだのかもしれない。
     初登場時、刑務所に収監され世捨て人然とした姿であったが意外に顔が広く、人口細胞を開発した勝田博士や、グレートブリッテン国のピカデリー教授とは旧知の仲であったようだ。あるいは、南原博士の親友であったため、そちらのツテであったかもしれない。
     気むずかしいが裏表のない憎めない性格で、コン・バトラー隊……特に孤児の豹馬には父のように慕われている。博士自身も、人口細胞の腕を鍛えるために一人苦しむ豹馬の事情を察しながら黙って見守ったり(第11話)、ライバルとの対決を気にする十三を山口湖へ送り出したり(第23話)と、コン・バトラー隊を厳しくも暖かく見守る。しかし、旧知の勝田博士との再開を喜びながらも疑念を持ったり(第7話)、どれい獣キールの子供に対しても見かけに惑わされなかったり(第9話)、また万が一に備えて靴に通信機(第17話)、奥歯に解毒剤を仕込む(第20話)など冷徹でしたたかな一面も見せるのは、初登場時のうらぶれた姿と合わせて、決して安穏とした人生を送ってきたわけではないことを伺わせる。
     『コン・バトラーV』は、ロボットバトルをとことん魅せることを主眼においた作品である。敵・キャンベル星人は毎回特異な能力のどれい獣・マグマ獣を繰り出し、コン・バトラーVを打倒するための作戦を練る。コン・バトラーVは、毎回その攻撃の前に危機に陥りながらも、勝機を見いだして逆転する。このパターンを徹底的に描く本作では、相対的に他のロボットアニメに比べ、敵メカの能力、作戦を見抜き、打開策を立案する立場にある四谷博士の活躍が多くなる。
     初めて見たコン・バトラーVとどれい獣の戦いにおいて、どれい獣ゼンダの意図を見抜いたのを始め(第3話)、ロペットを操るキャンベル星の作戦に対して偽のバトルマシン用意(第10話)、同じくどれい獣の化けた偽コン・バトラーでの世論操作作戦に対してもダミーの爆破により裏をかき(第17話)、ガルーダに捕らわれた時には、自白剤が効いたと見せかけて逆に偽の情報を教え(第20話)、グレイドンの故障を見てとれば、すかさず本拠地を突き止めるよう指示(第25話)、ワルキメデスよりコネクションに送り込まれたゴキブリ型破壊メカの対策を立て(第27話)、強敵・マグマ獣モグマには対抗策として電磁エネルギーの吸収器官の存在を示唆(第31話)、マグマ獣ファイアンのコロナクラッシュに対しては重傷を負いながらも打倒のヒントを伝え(第33話)、竹田市全土をバリアフィールドで覆うワルキメデスの人質作戦には内側からその破壊を敢行(第41話)と、実に頻繁に敵の能力・作戦に対する対応策を立てコン・バトラーを勝利に導いている。これほど勝利に貢献する博士というのも、ロボットアニメ史上稀有の存在である。
     しかし、戦闘における四谷博士の活躍はこのような作戦面での指揮に留まらない。毎回のようにキャンベル星人の激しい攻撃にさらされる南原コネクションの司令室にて、常に不屈の闘志をもってこれに挑む姿は南原コネクションの大黒柱というに相応しい(第6話他)。グレイドンに捕らえられながらも自力で脱出を果たし(第20話)、マグマ獣ファイアンにコン・バトラーが捕われた時には未完成のエントロピーガンを使用し、その爆発で重傷を負い(第33話)、ワルキメデスのしかけた偽の「南原博士の秘密基地」調査には、バトルタンクに同乗して参加。脱出のための指示を出し、そのままタンクに同乗したままコン・バトラーにて戦闘(第34話)、ついにはセントマグマの前に危機に陥ったコン・バトラーの危機にサブコネクションで出陣を果たす(第54話)。
     本職の博士としても、どれい獣デモーラの溶解液に対抗する超電磁ヨーヨーの開発(第4話)、オレアナ城攻撃作戦において新装備グランダッシャーの準備(第26話)、新たなる敵・マグマ獣に対抗するためには約一週間不眠不休でコン・バトラーの強化改造を執り行う(第28話)などコン・バトラー本体の武装強化の他、未知の光子力波動エンジンを見抜き(第15話)、Σ13惑星出身の宇宙生物分類番号0865生物名アイラスの分析なども行う(第22話)。また有事に備えて、南原コネクション地下に密かにサブコネクションを準備する(第54話)。豹馬の人口細胞移植手術や、勝田博士からの情報による血清の合成など、医学面での活躍も見せる(第7話)。
     また科学者としてだけでなく、コン・バトラー隊の司令官としても活発に活動し、平時にあってもバトルチームの訓練を指揮する(第5話他)。通常の訓練だけでなく、コンバイン電磁で結ばれた状態での飛行訓練(第24話)や、目隠し訓練(第39話)など変わり種の訓練も実施。
     他にも、キャンベル星の全面攻勢に対し、緊急地球防衛会議の開催と国連命令による世界各国の戦闘ロボットの出撃要請を指示したり(第18話)、コン・バトラー一体での地球防衛の困難さから第二コン・バトラー隊の編成を検討したり(しかし、川上と豹馬の因縁を知りながら彼を第二ジェット候補生にするというのはどういう意図によるものか?)(第49話)、世界科学者会議を開催し、世界中の科学者に対キャンベル用新兵器の公開を求める(第53話)など、政治的にも活発な動きを見せ、世捨て人然とした初登場時からは考えられない大車輪の活躍でコン・バトラーと南原コネクションを支える。
     さらには、精神面においても四谷博士はコン・バトラー隊を支えている。南原博士の死を嘆くコン・バトラー隊に「貴様らの乗ったコン・バトラーV、それがそのまま地球を愛し、人間を愛した南原だ!今日からは俺が貴様らの指揮を執る!」と檄を飛ばしたのを始め(第3話)、オレアナ城攻撃に際しては、攻勢の立場に立った際の気の引き締めを注意(第26話)するなど、折に触れ未熟なコン・バトラー隊の精神を引き締め、活を入れるが、特にゴキブリ型破壊メカとマグマ獣マグナムの攻撃によって絶体絶命の危機を迎えたコン・バトラーに、炎に包まれるコネクションに立ち、Vサインのエールを送る場面は『コン・バトラーV』全編の中でも名シーンの一つに数えられるだろう(第27話)。

    「この地球を、この美しい地球を、今、守ることができるのはオマエ達しかいないんだ!、立てっ、立つんだっ!、コン・バトラーVッ!!」

     「コン・バトラーに隠された戦闘力を引き出せるのは君だけしかいないのだ」と言った南原博士の目に狂いはなかったのである。
     以上の活躍を見れば当然といえることだが、四谷博士は地球人を下等生物と見下すキャンベル星の将軍らからも一目置かれる存在となっており、博士を誘拐しコン・バトラーの弱点を聞き出そうとするガルーダも、博士に拷問をしかけながらも「貴様がその程度の拷問で口を割るとは思っておらん」と語る(第20話)。また、ワルキメデス&ダンゲルらも幾度となく怒りを露わに四谷博士の名を口にし、キャンベル星人にとって、四谷博士はコン・バトラーのメインパイロットである葵豹馬と並び称される仇敵となっていたのである。
     さて、南原博士から最初にコン・バトラーと南原コネクションを頼まれたとき、四谷博士は「南原、俺は地球を愛しこそすれ人間を愛していないことは知っているだろう?」「人間だけだ、腹が減っていないのに殺し合い。腹が減ってもいないのに他の動物を殺せる動物。こいつが人間だ。地球の為には人間は第一に滅ぶべき動物なんだよ」と語り、これを拒否した(第3話)。この時は、重傷により余命十日余りとなった南原博士の熱意に打たれて、その願いを聞き入れた形となったわけだが、果たして四谷博士は本当に「人間を愛していない」のか?
     国連総長ジャクソンを人質に、ガルーダが南原コネクションとコン・バトラーVの破壊を命じられた時、当初は要求を受け入れる国連決議に断固コネクションの破壊を拒否するが、結局これを受け入れ、やはり反対するコン・バトラー隊員に「たった一人の人間を救う気持ちがないなら、大勢の人間を救うことなんか…できないんじゃないか」と説得する(第14話)。キャンベル星の全面攻勢に対抗するために要請したガルガンチュワの出動を、その開発者のピカデリー教授に、国家最高機密を盾に無碍もなく拒否されて「わしは情けない…人間とは所詮この程度の生き物じゃったか…首が危ないのに髭の心配をする程馬鹿な動物じゃったか…」と号泣するが、コン・バトラーの危機に駆けつけたピカデリー教授の闘いを目にして「ありがとう、ローレンス・ピカデリーくん…立派な最後だった…君のおかげで人間を信ずることができたよ…安らかに眠れ…、人類は永遠だ。我々がこうして手を繋ぎ合う限り」と語りかける(第18話)。
     また、国連からのニューヨークへの招待を受けたコン・バトラー隊を送り出す際には「これからのキャンベル星の攻撃は全世界に広がるだろうが、世界中の人々にVの存在を知らせて安心させてやる、それがこれから戦っていく上でもっとも大切なことじゃ、コン・バトラーを中心に世界中が一つになる。それはどんな武器以上に大切な力となる」と語り、そのためにはコン・バトラー不在の隙にコネクションが危機に陥る危険性を犯しても、コン・バトラーはニューヨークに行くべきだと豹馬らを説得する(第46話)。
     さらには、捕虜となったダンゲル将軍に対し、キャンベル星人といえど人間として裁判を取るべきと主張、「キャンベル星人が平和を求めれば喜んでキャンベル星人を友人として迎えるのが人の道。戦うのが目的じゃない。ダンゲルの処置も同じじゃ、前非を悔いれば許す精神で当たるんじゃ」とダンゲルへの怒りをあらわに集まったコネクション所員を説得する(第47話)。
     これらのエピソードを見ればわかる通り、四谷博士は深く人間を愛している。いや、愛したいと思っている。しかし、同時に自然を汚し、無為に他の生き物を殺める人間がどうしても許せない。彼は人間を愛していないのではなく、失望していたのだ。南原博士の言葉は、四谷博士を説得したのではない。彼に再び人間を信ずる心を取り戻させたのである。四谷博士と同じように地球を愛し、人間を愛しながらも決して失望しない、南原博士の存在こそが、四谷博士に再び人間を信じる心を取り戻させたのである。本編中、幾度も四谷博士は人間の愚行に晒された。しかし、彼が二度と人間に失望し、世捨て人のような生活に戻らなかったのは、ひとえに彼以上に地球と人間を愛した南原博士という存在があったからである。
     コン・バトラーVの制作者は南原博士であり、四谷博士は『鉄腕アトム』のお茶の水博士、『鉄人28号』の敷島博士、そして『マジンガーZ』の弓教授の系譜に連なる「後見人」タイプの博士である。前述の作品群を見ればわかる通り、奇しくも初期の代表的ロボット物作品においてはその主役ロボットの制作者たる博士は物語本編においては死亡、もしくは行方不明となっており、代わりの…概ね、制作者たる博士より才能には劣るが人格において優れる人物が後見人的な立場で、主役ロボットの面倒を見るパターンが多く見受けられた。これには作品毎に異なる意図によるものではあるが、結果としては作劇においていくつかの共通の要素を実現している。
     一つは、主役ロボットおよび主人公(アトムの場合はこれがイコールとなるが)の独立性・自立性の確保である。ロボット物作品においては、そのロボットの存在こそが主人公を主人公たらしめている要素であるが、これに対しその制作者たる博士は影響力、言い換えれば発言力が強すぎ、主人公の自立性をスポイルしてまうきらいがある。例えばマジンガーZに対して、もっとも強い意志決定の資格を持つのは、その製作者の孫にして製作者自身の口よりこれを譲り受けた操縦者たる兜甲児である。マジンガーZは、法的にはともかく作中においては、兜甲児のものであるといえる。これに対して製作者たる早乙女博士が健在なゲッターロボで見れば、ゲッターロボはやはり制作者たる早乙女博士のものであり、ゲッターチームにとってゲッターロボは早乙女博士からの借りものということになる。この構図は『鉄腕アトム』において最も顕著で、アトムにとって制作者たる天馬博士は、ずばり父親であり本編中においてもアトムがお茶の水博士の言葉に異を唱えることは多々あっても、天馬博士に対しては(『アトム大使』の例を除けば)基本的に絶対服従である。ロボット物において、制作者たる博士はいわば父親であり、その存在は主人公を自立した人間ではなく「子供」の立場にしてしまうため、ヒーロー物を作劇する上では不在である方が都合がいいのである(ちなみに、主役ロボットに対して強力な意志決定権を持つ存在を文字通り「父親」として配置し、主人公に主役ロボットに対する自立性をまったく与えない立場に追い込んでいるのが『エヴァンゲリオン』である)。
     次いで、主役ロボットのワン・アンド・オンリー性の確保である。当然のことながら、製作者たる博士は能力的には主役ロボットを何台も作ることが可能である。しかし、それは主役ロボットのいわば希少価値を低下させるきらいがあり、主役ロボットの存在感を増すためには、その製作者が同じ物を作れない状況にあることが望ましい。実際、『鉄腕アトム』にてお茶の水博士が製作した、アトムの類型機・コバルトは明らかにアトムより性能が劣っているのである。
     今一つとしては、主役ロボットの秘密である。作られた存在であるロボットのすべてを知る人物を作中に不在とすることで、残されたロボットに未解明な部分を残し、作中の伏線とする効果である。ロボットではないが『仮面ライダーV3』は制作者たるダブル・ライダーの不在のため、自らの能力を知らないまま戦うことになっていたし、ロボットアニメの中でも神秘性の高い存在として知られる『ライディーン』は制作者そのものが不明であり、その謎が物語の伏線の一つともなる。
     最後の一つは『コン・バトラーV』の場合には当てはまらないが、南原博士から四谷博士へのバトンタッチは、主に前二点の要素については効果を発揮していたといえる。
     長きに渡るキャンベル星人との戦いを終え、親友・南原博士との約束を果たし、そして戦いを通じて再び人を信じる心を取り戻した四谷博士は、親友の遺した南原コネクションにて自然を愛でながら酒を傾けているのであろうか。
    【SRW全体】他の博士達もそうなのだが、ほぼすべての作品に於いて、コン・バトラーの登場シーンか、強化シーンにしか登場しない。基地をメインに闘わないのがSRW世界の常識であるので、いたしかたないのだが、その個性を活かしきれていないという意味で残念ではある。

    (Written by Mynote)(02.1.1)

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